集団ストーカーと電磁波犯罪の謎

集団ストーカーの被害記録です

何も変わらない日本人

欧米列強の時代に際して日本は攘夷派と開国派に分裂した。結局開国派が勝ち明治政府が誕生した。日本の近代化は急務であった。日本は欧米に岩倉使節団を派遣し欧米を研究した。欧米の近代化ぶりに日本は驚愕した。エレベーターや水道があり、まるで魔法の世界にいるかのような気分になったのであった。大久保利通はイギリス滞在の際に貧しく、苦しい現実から逃れる為にドラッグに手を染める人間を目撃して、「文明には辟易する」と語っていたが、日本は最初は中国、韓国と歩みを共にし、欧米に対抗するつもりだったが、余りにも彼等が便りないので脱亜入欧を掲げる。日本は和魂漢才から和魂洋才になり廃仏毀釈により仏教が廃止された。昔は日本は仏教の教えがあり、肉食は禁止されていたが、仏教が廃止され、強い兵隊を作る為に肉食が激賞された。江戸時代では、今では信じられないがマグロのトロは油っこいという理由で捨てられていたそうだ。トロはいつ頃から食われるようになったのだろうか。それは知らないが、油ものが食われるようになり肉食が始まった時とだいたい時を同じくしてるのかもしれない。

日本は和魂洋才になり欧米の技術を学びみるみる発展する。元々手先が起用で順応性のある民族である。ヨーロッパの船の作成図を見て僅か2年で船を作った。日本はあっという間に日本を戦争の出来る近代国家に作りあげる。日本の近代化は日本を戦争の出来る国に作りあげることにおいては成功だったがアイデンティティー的なことに関しては失敗だった。日本は何故か町並みまで欧米化するのであった。今でも写真に残る江戸の美しい町並みが消え去っていった。当時日本にいた外国人もそのことを危惧していたくらいだから、確かに当時の日本は美しかったのだろう。元々中国に影響を受けて国を作ってきた日本であるのだから、和魂洋才になり町並みまで欧米化するのは必然であった。思想的にも欧米の影響を受けて先進的なキリスト教、そこからの派生物としての西洋哲学や文学が日本で受け入れられたのであった。そして、日本人には欧米人が自我が確立されているように見えたので日本人も自我を確立せなきゃならんということで西洋近代自我の確立が推奨されたのであった。これが失敗であった。それまで、中国とインドの思想に影響を受けて自我を築いてきたのが、いきなり、西洋近代自我を確立せよ、と言われても無理な試みであった。その副作用は強く、日本人は対人恐怖症になったのであった。日本は日本を近代化するのは当時は喫緊の課題であったとして、近代国家を作ったことは成功だったが、ことアイデンティティー的なことに関しては何とも不器用であった。日本人にあったアイデンティティーを築きつつ日本を近代化することは不可能であっただろうか。欧米と互角以上に渡り合い戦争に勝つためには強固な自我の確立は必須であったか。柔軟で無理のない日本人にあった自我を築きつつ欧米と対抗することは出来なかったか。戦争に勝つためには自我を強くする必要があると当時の日本人は考えたが、これは失敗であり今でも尾を引いているのではなかろうか。ヨーロッパ人から猿真似と言われたが、日本人は半身ヨーロッパ人になったのであった。精神構造までヨーロッパ化する必要はなかったであろう。それで、日本からも精神的に病んだ人間が出てきたのである。この問題は150年経っても未だに日本人が抱えている問題だと言えよう。150年もたてば流石に病的症状も癒えると考える人間はいるかも知れないが、逆に僅か150年で集団的病が治るはずがない。谷崎潤一郎の陰影礼賛は今読んでも面白いが、谷崎的葛藤は未だに生きている。近い所では本当の自分とか、自己実現とか、自分探しの幻想が流行ったことをみても明らかなように、未だに日本人は混乱期から脱してない。アイデンティティークライシスに陥っていると語る日本人がいるが、こういう事を語る前提として、元々アイデンティティーを「持っていた」という前提に立ってるが、当然の如く日本人には自前のアイデンティティーを保証する、思想も哲学もないのだからアイデンティティークライシスに陥っていると考えるのは間違いである。日本人はどうやったら日本人に合った自我を築きつつ外部からの脅威に対して対抗出来るようになるだろうか。これは難しい問題である。日本は昔から外圧に弱いと言われてるが過酷な人生を生きてきた大陸人と互角以上に渡り合いながら、日本人にあった自我を築けるだろうか。

以前日本人の最大の問題と称したブログを書いたが、日本人が抱える最大の問題は臆病さにあるとし、その原因は日本の文化の中心には何もないことに由来すると書いた。そして、日本人は傷つくことを極端に恐れる恐怖遺伝子をなんと国民の98%が持っておりそれが原因と書いた。日本の文化の中心に何もないと言うことは、先にも書いたが日本人は自前の、思想、哲学、宗教を持たないと言うことである。たぶん、日本人は思想の問題点をよくよく吟味して何の思想も持たず文化の中心に何も置かなかったのではなく、日本人は傷つくことを異様に恐れる為に思想を持つとそれが争いの原因になると無意識的に判断し自前の思想を持つことを拒否したのであろう。思想が争いの原因になることは歴史が証明してるから、思想は持たない方が良いかも知れないが、仏教のように確信的かつ論理的に思想の問題点を理解し如何なる思想も持たないのと違って日本人の場合はその根底に臆病さがある。養老孟司は日本の思想は無思想の思想だと認識する必要があると言うが、それを論理的に理解する必要があるだろう。脳の中にはカオスがあり、瞬間的に論理的思考が可能なようだが、日本人は臆病さが原因ではなく、無意識的に論理的に考えて、思想の問題点を理解し、自前の思想を持たなかったのだろうか。私は誰も責任を持ちたくなかったのではないかと考えてるが、それは分からないが、日本には中国の思想、儒教老荘思想、インドから朝鮮経由で仏教が入ってきたが、キリスト教の影響下、或いは反発から産まれた西洋哲学より、東洋思想が日本人に合っていたのは間違いないだろう。

どのような思想も万能ではない。必ず弱点がある。思想を絶対化してもゲーテルの不完全性定理が出て来てしまう。だから1神教は問題と言えるが日本ではキリスト教が全く流行らず日本のキリスト教徒は1%もいないらしい。その点に関しては良いのだが、如何せん自前の思想も哲学もないものだから、アイデンティティー的な危機に際して何の対策も得られないのである。日本人に最も合っている自我はどういう自我かほとんど議論もされてないだろう。何故かというと、だから、自前の思想も哲学もないからである。人間はその本質的体質として、絶対的に思想、哲学が必要なのである。思考の立脚点は一時的に秩序を与え、思考の混乱を防ぐのである。物を見る、考える、行動に移すという基本的な人間の行動原理において、思想、哲学は必要なのである。そうでないと思考が支離滅裂になって何も出来なくなってしまうからである。それで、日本は自前の思想を持たない変わりに外国の思想を拝借して国を作り自我を築いてきたと言えよう。

今の日本はどう考えても有事である。貧富の差は拡がり、異様な犯罪が増えて、大量殺人をし、社会に復讐する人間がいる。ネットでは人格否定、罵倒が絶えない。ごみ溜めと化してるが、リアルでは全く幸福ではないのでネットでうさを晴らしてるのだろう。現実から逃げてるクズだが、今の日本にはそういう人間が多いのである。更にコロナ禍である。感染者が増え続け、経済的にも衰退している。1日に10万人以上も感染者を出してるアメリカやアメリカほどではないが、日本とは比べ物にならないくらい感染者を出してるヨーロッパに比べるとかなり、コロナ感染を防いでいると言えるが、gotoキャンペーンはやはり失敗だったと言えるだろう。自民党は自分達の権力維持とメンツと責任逃れしかかんがえておらず、今回のコロナ騒動に際してもgotoキャンペーンを推進するなど馬鹿な政策を掲げ、ついには東京で1日の感染者が800人を超え、全国の感染者は3000人を超えた。人々が流動化するとそれだけ感染のリスクは高まるのだから、専門家が言うとおりgotoキャンペーンはするべきではないのは明らかなのに、菅は遅ればせながらgotoキャンペーンを中止したが全てが後手後手の対応であり、今さら中止しても遅くもっと早く中止するべきであっただろう。しかも、この期に及んで未だに経済を優先しており、自分達の失敗を認めず、自民党は責任逃れすることは明らかであり、かつての大戦中も戦略的失敗を反省せず、同じ作戦を繰り返しアメリカに日本の上層部は馬鹿しかいないのかと言われていたが、日本は一億玉砕とか言ってたのだから戦争に勝つ気がなかったのは明らかだが、無駄にだらだらと戦争を長引かせて、遂には特攻隊まで出したが、日本は戦争に勝つ為と言うよりもプライド奪還の為に戦争をしてたのは明らかで、玉砕や特攻の精神はアメリカに日本の魂を見せ付けたかったのだろう。そうして無謀な戦争をして、無駄に人を殺した反省をせずに大東亜戦争の総括をせず、結局アメリカ万歳になってしまったが、反省をしないは、今でも同じであり、今回のコロナ禍において政策的失敗の反省をせず、未だに経済を回すことに比重をかけてるのだから、頑固で日本は何も変わってないと言えるだろう。戦後は狂った軍部が悪かったということになったが、どう考えても日本人は戦争を支持しており、戦果を上げた時に提灯行列をしてたことからも明らかであるし、真珠湾奇襲の際に当時の日本の知識人がいよいよ復讐の時がきたと語っていた。明らかに日本にはアメリカに対して復讐心があり、日本はアメリカを恨んでいた。しかし、物資の差があり、アメリカはちゃんと戦略を立てて戦争をしてたのに対して日本の作戦は何とも杜撰であった。負けが込んできて、日本は特攻隊、自爆部隊、回天等を出すが、人の命を粗末にし過ぎであり、この戦争は物質と精神の戦争と言われた。日本は未だにプライド奪還を果たせてない。ヨーロッパの脅威に際して日本を近代化するが日本が死にもの狂いで頑張ったのは劣等感があったからであろう。そこに文明的、文化的な敗北感があったのは疑いの余地はないだろう。憧れと憎しみが同時にあり、葛藤を産み出した。未だにファッションのモデルに白人を起用し白人崇拝があるが、同時に憎しみもあるから、度々右翼的な発言をする人間が出て来て日本人が一番優れた民族だと語ったりするが、仮に思想、哲学的に勝ったとしても見た目の問題はどうにもならず、このままだと日本人は永久に劣等感に捕らわれるだろう。失敗を認めず反省をしないのはプライド奪還に失敗したからであり、アイデンティティー的な問題に関しても未だに葛藤に捕らわれているのも同じ理由であろう。和魂洋才、和魂漢才という言葉が示しているように日本人は外部に信仰の対象を求める変わった民族であり、和魂和才でやっていけない所に日本の悲劇があった。日本人が度々精神に訴えるのは日本の内部に何もないからであろう。議論やプレゼンが苦手で議論の際に直ぐにムキになるのも日本の内部には何もなく後ろ楯がないので押しに弱く直ぐにムキになるのであろう。仏教では自灯明と言うが個人と同じく日本という国家もいよいよ自分の足で立つ時が来たのであろう。それは、間違いなく思想的な問題であろう。何の思想も哲学も持たない日本人にそれが可能であろうか。それは私には分からない。

経済を回しつつ、コロナに対応するといった二つの問題を同時に扱うことに関しては日本は本当に不器用である。かつては、近代化を成し遂げつつ日本人にあった自我を築くという問題に関しては日本はどう考えても失敗しており、此方の方は片一方は成功したが(つまり軍事的に強くなったが)、今回のコロナ禍に際しては、経済を回しつつコロナに対応することに失敗しており、結果的に感染が拡大しており、感染者が増え続けると経済にダメージを与えるのは必至であり、これでは本末転倒であり、日本人は本当に2つの問題を抱えると無力さを露呈してしまうのは昔と変わらないなあと思った次第である。