精神病院に強制的に入院させられた。
精神病院では見るからに精神を病んでいる人からパット見普通の人達、元気に談笑しているヒトタチ等さまざまであった。
かつて見た映画、カッコウノ巣の上でのイメージもあって陰鬱で暗い所だとばかり思っていたが、基本院内の雰囲気は明るく、看護師の人達も元気で入院患者によく尽くしてくれていた。
予想外だったのは何故入院してるのか分からないくらい元気な患者が多い点であって、院内の患者の人達や看護師とよく楽しそうに談笑していた。
勿論見るからに病んでいるのもいて、ご飯を食べる時にぬいぐるみを必ず用意してそのぬいぐるみを自分の方に向けてご飯を食べる人や、目の焦点があっておらず常にぼーとしている人、ちょっとしたことで直ぐに看護師に難癖つけてくる爺等いた
私は強制入院という事でベットに貼り付けにされた。全く身動き出来ない状態である。なので当然用も足せない状態だからパンパースをはかされた。男性と女性の看護師の人達に穿かされたわけだがこれはかなり恥ずかしかった。
拘束状態が解けるまではその状態で飯も看護師の人に食べさせてもらってた。
1週間くらいで拘束状態も解けて館内を自由に歩けるようになった。これは、物凄い解放感があった。人間何が辛いってすることが何も時ほど辛いこともなくこれは物凄い前進であった。しかし、解放感もすぐにとけ館内ウォーキングだけでは直ぐに飽きがきて、また辛い状態に戻った。
院内ですることは、基本曜日毎に決められていて主に作業療法と音楽療法と卓球等のスポーツであった
。
フロイト的な精神分析を期待していたのだが、これらの療法は大して精神治療に効果があると思えなかった。作業療法は、パズルやプラモデル作り、裁縫など、音楽療法は歌とダンスであった。
談笑しながら作業療法している人達もいたが、明らかに病んでいる人たちには効果があるとは思えなかった。看護師の人達はこれで脳が活性化すると言っていたが、脳が活性化しても精神の治療には効果があるとは思えなかった。
作業療法は午前と午後の一時間三十分づつであわせて三時間。何か作業やら躍りやらに参加している間は多少は気が紛れるが、何もすることのない時間は本当に地獄の苦しみであった。そのことを担当の医師に告げると精神安定剤を処方してくれた。
精神安定剤の効果があったのかすることが何もない地獄はかなり和らいだ。人間つくづく何かしていないと駄目なんだと思った。
慣れてくると院内の生活も悪くないようにおもえた。三食昼寝付きでシャワータイムは週に五回、テレビもみれて昼寝も出来、看護師に頼めば一階の売店で本を買ってきてもらえるし、週に一回訪問売店があって、ジュースやらお菓子などを買うことが出来た。
不満といえば暇すぎるのと飯の量が足りないことくらいで看護師も好い人ばかりで(美人看護師もいた)かなり好感をもてた。飯の足りない分は訪問売店の時に買ったパンやお菓子で補っていた。しかし、それでもたりなかった。がしかし、入院中に体重がニキロ太っていた。
常に腹はヘッテイタガ食っちゃ寝を繰り返していたからであろうか。
続く。